メモ帳
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
人が寒いとか暑いと感じるのは体感温度によるものです。 一般的に冬は22℃夏場では25℃前後が快適といえる体感温度とされていますが一般の家では、室内で暖房機をつけるとその周りは30度でも窓のそばに行けば10度前後だったりします。 それでは、体感温度としては20度になりますが、暖房機のそばにいれば暑いくらいで、窓のそばに行けば寒く、部屋の中に温度差が生じます。さらに体感温度を高くしようと室温ばかり上げてしまいます。 これは暖房ではなく採暖であるためです。 地熱住宅は外断熱工法・2重サッシによる開口部の強化をしてあるので、室温がたとえ20度でも窓のそばも20度、部屋中が一定の温度になり、体感温度は20度で部屋中どこにいても寒いと感じることはない暖房空間を作り出しているのです。 この暖房空間を作ることが地熱利用の大きな鍵なのです。 地熱=地中熱は太陽の日が届くところであればどこにでもあります。 地面に降注いだ熱が地中に蓄積されたものだからです。 地中5mには冬は暖かく夏は冷たい熱があります。井戸水や洞窟が冬暖かいのもこのためです。 この熱(夏場は冷熱)を室内に伝えて使用するのが地熱住宅です。 これまでの日本の住宅は、床下は空気を通すものだと考え室内と地面は離れていました。 地熱活用住宅では基礎外側から家全体を断熱材で覆い、土は引っ付いていると同じ温度になろうとする、『物理的性質』を活かして住宅に接している地表面(床下土間表面)を地下5mとおなじような状態にしています。 北海道アイヌの民家『チセ』からヒントをえたもので、チセでは一年中地面でチョロチョロ火をたき、冬は1mを越える雪が自然の外断熱となり、室内を地中と同じように温度変化の少ない安定した温熱環境に保つことで床下地中は地下深くまで連続した大きな蓄熱体となり、地表面からの放熱で室内の温熱環境を保ち-30度にもなる極寒の北海道でも生活が可能でした。 現在の地熱住宅では土間表面は、床下空間にあり、火を燃やすわけにはいきません。初秋から、2階天井付近に溜まった、熱をパイプを使い土間表面に送り、土間表面を冷まさないことにより、地中蓄熱体を確保し、冬の環境を整えています。 冬場は外の冷気進入を防いだり、日中の暖かい日差しは効率よく室内に取り込んだり、暖房機を一台だけ、1階でつけることにより、地熱の放熱とともに家全体を暖め、2階上部へとたまり床下システムパイプにより、土間表面に放出され循環をし、地熱を利用した暖かい空間を作ります。 地熱だけで床暖房のような暖かさは得られませんが、床暖房のようにエネルギーをたくさん使わなくても寒くない空間を作り出せるのです。 では熱源を使って夏暑くない空間を作れるというのは不思議ですよね?それはまた次回のお話にさせていただきます。 ブログランキングクリックお願いします。
by tinetujyuutaku
| 2005-10-14 08:56
| 地熱住宅
|
ファン申請 |
||